はじめに

知っていても役に立たない。一生知らなくても困らない。そんな知識ほど魅力を感じるのはなぜだろうか。

 

なるべく文献に当たり、記載内容が正確であるよう心掛けているが、正確性を保証することはできない。誤りがあれば忌憚なく指摘していただきたい。

 

 【生物】 

 

 【心理学】

 【自然現象】

【法律】

統計学

【数学】

 

【自然現象】水源から河口までの河川全体の長さの2倍と直線距離の比率は円周率に近い

河川は、少しでも曲線部(カーブ)があると、外側の流速が速くなるため外側に面した地面を浸食する。外側の地面が削れると次第に河川の曲線部(カーブ)が急になり、益々外側の流速が速くなり浸食が進む。曲線部(カーブ)が急になるとバイパスが生まれ、曲線部(カーブ)が緩やかになる。

このループを繰り返していくうちに、長い年月をかけて次第に円周率に収束すると考えられている。

【統計学】事故の危険を正確に調べたいなら、生存者の話だけで判断してはならない

死亡者の話を聞くことができないため、生存者の話だけで判断しては事故の正確な危険性を把握することができないからである。これを生存者バイアスという。生存者バイアスとは、選択過程を通過した事象についてのみ調査することで、選択過程を通過しなかった事象が見過ごされるという誤謬をいう。

 

第二次世界大戦中、統計学者のエイブラハム・ウォールドは、任務から帰還した飛行機について最も損傷が多かった箇所に装甲を施すのではなく、最も損傷が少なかった箇所に装甲を施すよう指示した

損傷が多かった箇所は、損傷しても致命傷とならずに飛行機が帰還できる箇所を意味し、損傷が少ない箇所は、損傷により致命傷となり飛行機が帰還できなかった箇所を意味するからである。エイブラハム・ウォールドの指示は、帰還した飛行機しか調査することができないという生存者バイアスを考慮したものである。

 

生存者バイアスは、事故に限らず、企業の財務業績分析等においても考慮しなければならない。

【自然現象】高温の水の方が低温の水よりも短時間で凍ることがある

これをムペンバ効果又はムペンバ現象という。タンザニア高校生ムペンバが発見したとされるが、条件や原理は解明されていない。

【法律】休日と年末年始は死刑を執行できない

刑事収容施設及び被収容者等の処遇に関する法律第178条第2項には、「日曜日、土曜日、国民の祝日に関する法律に規定する休日、一月二日、一月三日及び十二月二十九日から十二月三十一日までの日には、死刑を執行しない。」と定められている。いつ死刑が執行されるか分からない死刑囚は、常に甚大な精神的ストレスを抱える。連休に入ると、死刑囚は数少ない安らぎの時間を得ることができる。

【生物】素数年の周期で大量発生するセミがいる

17年ゼミ、13年ゼミは、素数ゼミと呼ばれ、それぞれ17年に1回、13年に1回の周期で大量発生する。いずれの周期も素数である。

 

素数年の周期で大量発生するのは、数年周期のサイクルで発生する捕食者や寄生虫と同時に発生する可能性を減少させるためであると考えられている。

 

最小公倍数が小さい周期のセミが、他の周期のセミと交雑した結果、子孫の周期が同種のセミの周期とずれて交配に失敗し次第に淘汰され、最小公倍数が大きい17年ゼミや13年ゼミが生き残ったと説明する考え方もある。